Fioriアプリを開発する場合、作成するプログラムは大きく二種類に分けられます。
- ユーザが入力、照会する画面(フロントエンド)
- 画面入力値をサーバに渡すなど裏で動く処理(バックエンド)
フロントエンドの開発はJavascriptやXMLなどの一般的なWEBアプリの知識が必要です。
一方バックエンド側はSAP固有の言語であるABAPで開発します。
ここで説明するEclipseはバックエンド側の開発に使用します。Eclipseは統合開発環境なのでJavascriptやXMLなどFioriの画面開発にも使えると思いますが、以前のプロジェクトではSAPが提供するWEB IDEを使っていましたので、実際にできるかどうかは不明です。
それではEclipseのインストール手順とEclipseでABAPを使えるようにするための手順を載せていきます。
準備作業
1.下記URLからSAPのサイトに進む



2.枠内のリンクから各種ファイルをダウンロード



3.Microsoft Visual C++ 2013
バージョンはいろいろありますが、指定されたバージョンをダウンロードしてください。






4.SAP JVM 8
バージョン8をダウンロード



5.SAP Machine 11



6.Microsoft Visual C++ 2013はファイルをダブルクリックしてインストール
7.SAP JVM 8、SAP Machine 11はZIPファイルを解凍する
Eclipseのインストール
1.下記URLからSAPのサイトに進む



2.画面中央までスクロールしてEclipseダウンロード先のリンクをクリック
私は枠で囲ったリンク先からダウンロードしましたが、右側の例に挙がっているJAVA開発者向けなど何でもいいと思います。あとでABAP開発用のソフトウェアを別途インストールするので。



3.使用OSに合わせてダウンロード先を選択



4.「ダウンロード」をクリック



5.ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール



6.このようなメッセージが出たら、事前にダウンロードしておいたSAP JVM 8のjavaw.exeファイルを指定する






7.インストールが完了したらEclipseを起動



ADT(ABAP DEVELOPMENT TOOL)をEclipseにインストール
1.Eclipseを起動
2.「HELP」→「Install New Software」をクリック



3.「Work with」に以下のURLを入力して必要なツール選択後、「Next」をクリック
必要なツールを選択してください。私はABAP開発とHANA STUDIOを使いたかったので、BW以外を選択しました。



4.「Next」をクリック



5.ライセンスに同意して「Finish」をクリック



6.警告メッセージが出てもインストール続行



7.チェックを入れて処理続行



8.インストールが完了したらEclipseを再起動



9.初期画面にABAP開発関連のメニューが表示されていればインストール完了
「Workbench」をクリックすれば開発画面が表示されます。



これでEclipseのインストールは完了しました。開発環境が使えるようになるまであと少しです。
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